社会保険センター閉鎖に当たって

2005年 7月 03日
作者: 代表 高山和子

空梅雨に次ぐ土砂降り続きというこの季節の天気の変化に、今年は大きな台風が到来しなければよいがと願う今日この頃だ。

さてこの度 津山社会保険センターから正式に9月以降の閉鎖の知らせをいただいた。 将来閉鎖されるかもしれないという噂は春くらいから小耳に挟んでいたもののまさかこんなにも唐突に閉鎖にもっていかれるとは思ってもいなかった。 それでも希望を捨てず 皆さんにお願いして存続の請願書に署名して頂いたのも役にたたず、検討の余地もなく9月の閉鎖を目前にしている。 一人一人が充実した人生を送るのを目指し、生涯に渡って行われる学習の場を提供する目的で設立されたセンターは、開設当初より、この地域の人々に貢献すべく多岐に渡る講座を低料金で提供してきた。

当校も15年以上にわたり このような素晴らしいセンターで小学生から大人にいたるまでの英語の講座を担当させていただくのを誇りに思ってきた。 その間、多くの生徒さんの英語指導に当たり、また生徒さん同士も励まし助けあい 英語習得に励んでこられた。 長年のお付き合いを通じて生徒さん同士にも連帯感がわき、学習の場だけではなく、社交の場としてもセンターは貴重な機会を与えてくれた。 生徒さんの中には複数のクラスを受講される方もおられ、日常生活の中でセンターと深く関わってこられた方は保険庁のこの決定に憤りを覚えておられる方も少なくないであろう。 少子高齢化社会にあって、これからの中高年は人生100歳を目標にますます明るく健康で日々を送っていただき、退職した後も長年培った技術や知識を活かして、貴重な労働力の一環として社会に何らかの形で関わり続ける事が期待されている。 そのような世相の中で、貴重な生涯学習の場を提供してくれている各地の保険センターが閉鎖されるというのは全くもって時代の流れに逆行する動きとしか言いようがない。 国民あっての国家である。 国はこういった教育の場にこそお金をつぎ込むべきなのである。 不必要な年金福祉施設や各種の施設に大金を不当に注ぎ込み、また社会保険庁の国民を欺く多くの不正行為によって地域のコミュニティーがどんどん破壊されていくのを 私たち国民は手をこまねいて見ているしかないのだろうか。 センター閉鎖に学習の意をそがれること無く、これからもお互いの繁栄と幸福の為に英語学習を通じて 広い視野を持つように心がけたいものである。 その為の一助としてライト外語スクールも地域の皆さんと関わって共に成長していきたいと願っている。

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代表 高山和子 について

岡山県 津山市出身。英語講師。米国ドレーク大学大学院修士課程修了。帰国後、英語教育に携わり、'90年津山市にライト外語スクールを開校、本物の実力を身につけさせる指導に定評がある。国際ロータリー財団奨学生、英検1級、TOEIC 990点、国連特A級。 フル・プロファイル