英検1級受験を終えて

2001年 12月 01日
作者: 代表 高山和子

クリスマスのメロディーが巷を賑す 年の瀬だが、今年は 振返ると あまりにも悲惨な事件が新聞紙上を騒がした。 中でも 9月に起こった ニューヨーク貿易センタービルのテロ攻撃、そしてそれに続くテロ報復攻撃は 多数の無関係の人達を巻き込み、犠牲者の無念と肉親の悲しみは察して余りある。 難民問題、地球温暖化問題等、国際社会の 一員としての日本の果たすべき役割が 大いに問われる事となろう。 急速にグローバル化しつつある社会において、個人レベルでは、もっと広くマクロの視点から 世界情勢を理解するのにも英語の学習が益々 不可欠となってくると思う。

さて、最近 生徒さんの中でも色々な 検定に挑戦され日々英語の実力に磨きをかけておられる方が 多々おられ、その英語に対する熱き想いはこちらにも伝わってき、英語の勉強が楽しくて仕方なかった学生時代の情熱が ふつふつと私の中に蘇ってき、新鮮な感動を覚える事がよくある。 そして、教える立場にいる私が最近の検定なるものを受験しなければ 話にならんと思い、今回 約20年ぶりに英語検定1級を受験し、合格した。 約16年前にアメリカから帰国直後目にした英語検定1級問題とは 内容のまったく変わったもので、レベルも相当高くなっていたのには驚いた。 帰国当時 1級は レベルが低いので、今更 受験する必要もないだろうと思い、16年が過ぎ その時購入した問題集も少し目を通しただけで、本棚の片隅に追いやっていた。 そうしているうちに 準2級と準1級が設けられ、近年の国際化に伴い 全体的に学習者のレベルが昔と比べ 向上したせいか、英検全体のレベルが上がり、今や資格として広く認知され、就職活動、入試に有利と考えられているようだ。

1級1次試験は マルティプルチョイスに加え、英文記事の和文要約、和文英訳、講義やインタヴュー形式のリスニングを聴いて、その質問の回答を英語で書くといった 広範囲に渡り英語の実力が試される。 日頃 英文の記事は 日本語の介入なしで 読むので、私にとっては この 英文の記事要約が一番時間を取られた。 やはり 英語を駆使する日本人としては 英語の内容を 的確に日本語で表現できるかという能力も問われるのである。 2次の面接は その場で5題 トピックスが与えられて、1分間で自分が話したいのを1つ選び、2分間の即興スピーチをするといったものだ、。 試験を受けようと決心してからは、毎日努めて 日本語と英語の新聞を それまで以上に 丁寧に 読み進めていき、テレビで英語のニュースを 聴き、世界や日本の情勢や現在 社会が抱えている問題点を自分なりに 分析し意見を まとめてみたりもした。 1級は すべての知識が試されるので、やはり日頃から 英字新聞や タイム紙等を 読む事が 必須だ、そして 試験前には 過去の問題を やってみて 問題形式になれておく必要もある。 これは 母国語でも同じ事なのだが、 とにかく 語学力向上には読むことを怠ってはいけない。

日常生 活で英語が必要とされる場面は ほとんどないので、努めて 学習のきっかけを作り出すことが 大切だ。 その 意味で各種検定を有意義に利用することで、学習に目的を持ち、少しずつでも英語力の向上を目指すことである。 私は この1級受験を 通じて、これまでにもまして、英語を通じて知識を得る事の大切さ、そして その知識に基づいて何事に対しても 自分の意見を持つ事の 大切さを痛感した。 英語を駆使して 多角的な視点で 物事をとらえる事のできる度量の広い人間に成長したいと切に願う 今日この頃だ。

代表 高山和子

代表 高山和子 について

岡山県 津山市出身。英語講師。米国ドレーク大学大学院修士課程修了。帰国後、英語教育に携わり、'90年津山市にライト外語スクールを開校、本物の実力を身につけさせる指導に定評がある。国際ロータリー財団奨学生、英検1級、TOEIC 990点、国連特A級。 フル・プロファイル