"児童英語発表会開催に至って"

和子のデスクから

kazuko

1996年以来 年4回出されてきた 当校のニュースレターで和子のその時々の挨拶として、英語学習に関して の記事を載せてきました。 ここでは これまでの 記事を読んでいただけます。

2014年05月29日

児童英語発表会開催に至って

私が 早期英語教育に取り組み始めて、すでに26年以上経ちます。 始めた当初は「早期英語教育」などという言葉さえ聞き慣れないような時期で、津山には他に小さい子供さんに英語を指導する学校はまだ存在しませんでした。今でこそ幼児から指導する教室は多々あるのですが、その時は適切な教材すら見つからず、とにかく暗中模索しての指導でした。 これは指導者として恥ずかしいことですが、その当時の私の生徒さんに対する期待はとても低いものでした。 私自身が中学校から英語を始めて何年も苦労して英語学習に取り組んできたので、小さい子供さんが英語のテキストを読み、話せるようになることはあまり期待もせず、子供さんが楽しむようなお遊び中心のレッスンばかりを行っていました。 ところがある日、熱心なお母さんから、「子供を楽しませるのは誰だってできますよ。 大切なのは、子供のうちに物語が読めたり、英検に挑戦したり、自分で勉強できるレベルまで持ってゆけるかどうかですよ。」という厳しい言葉を戴きました。子供のうちは楽しくゲームや歌、色塗りを通じて英語に触れるだけで十分だと考えていた私の英語教育に対する生半可な姿勢を根底から変えるもので、英語が身に付いて初めて真に英語が楽しいと思えるのだと悟らされました。 そして、膨大な年月を要する英語習得の課程において、生徒さんの大切な時間を無駄にしてはいけないということも。それ以来、小学生のうちに英語の基盤を築き、自ら進んで学習できる能力を身に付けることを目的に指導に当たり今日に至っています。 そしてその成果は、しっかりと生徒さんの英語力に反映されていることを確信しています。

頑張って発表会に向けて練習しています。

頑張って発表会に向けて練習しています。

英語を定着させるには、「読み」「書き」「話す」「聴く」の4技能を踏まえた全方位からの学習が必要です。 それには従来の英会話だけの教科書では、語彙数も読む量もとても足らないことから、当校では2006年以来、文字とその音を習得された生徒さん対象に “Chatter Box” という楽しい物語のシリーズを補足教材として毎回授業の中に組み入れ、各人のレベルに応じた本を、10分~15分ほど読んでもらっています。 上手に読めたら皆の前で発表し、先生から合格のスタンプを押してもらい、次の本に進みますので、生徒さんは 自分の進歩を確認でき、もっと難しい本に挑戦しようというやる気が湧いてきます。 この物語の「読み」を授業に組み入れてから、生徒さんの英語のレベルが全体的に随分と伸びました。 一人一人前に立って読んでもらいますので、細かい発音指導もでき、生徒さんも正しい舌の位置に注意を払って発音してくれています。 また本読みを組み入れてから、当校の小学生の英語検定の合格者も年々増え、英語学習における「読み」の大切さを実感じています。

さて今回 授業のほんの一部ですが、この “Chatter Box” の生徒さんの取り組みを少しでもご家族の方に見ていただきたく、「児童英語発表会」を6月22日、文化センターにて開催することになりました。 この本のシリーズの中から ご自分の好きな物語を選んで、発表してもらうというものです。 中学生対象のスピーチコンテストは、こちら津山でも毎年秋に開催されているのですが、残念ながら小学生を対象とした発表会はありません。 ですから、これまでは当校から数名の生徒さんが、岡山市で開催される発表会に参加したにすぎませんでした。 過去を振りかえると、中学生スピーチコンテストと岡山市の児童英語発表会での当校からの参加者の皆さんは、聴衆の面前で発表するという貴重な体験を通じて、英語が上手になるのはもとより、自信がつくことでその後の英語との関わりにおいても積極的に取り組んでいます。もっと多くの小学生の皆さんに このような場を踏んでいただきたいという願いもあり、今回の発表会の開催に至りました。 コンテストという形式ではありませんので、皆さん 日頃授業で練習していることを気軽に発表して下さったらよいと思います。人数の関係上、生徒さんお一人が発表する時間は短いものとなりますが、ご家族の方には 是非 ご自分のお子様のみならず、クラスの他の子供さんの発表も最後まで応援していただきたく思います。 初めての試みなので、不手際な点も多々生じるかと思いますが、ご理解のほどを宜しくお願い致します。 皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

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代表 高山和子 について

岡山県 津山市出身。英語講師。米国ドレーク大学大学院修士課程修了。帰国後、英語教育に携わり、'90年津山市にライト外語スクールを開校、本物の実力を身につけさせる指導に定評がある。国際ロータリー財団奨学生、英検1級、TOEIC 990点、国連特A級。 フル・プロファイル